サバ缶とボッコちゃん

青魚と短編小説をこよなく愛するコピーライターです。 ブログタイトルは時々変わります。

カラダで生きてない

 

腱鞘炎になってしまった。 

 

原因といえば、

新しいPCのキーボードが合わないのと、

しばらく企画書などマウスを駆使する仕事が多くて

たまに手が攣っていたのを放置していたことによる。

  

1日おきにマッサージに通うだけでなく、

置き鍼とテーピングとアイシングの上からサポーターをしている。

心得のある知人にはヒーリングもしてもらった。

整骨院によると、ひどく痛くなってからだと治るのに時間がかかるので

痛み始めたらすぐ来てくださいとのことでした。みなさまに老婆心。) 

注射や手術は嫌だと言ったら、

これをしてひたすら休めるしかないそうです。

 

これまで自分の仕事には

目が大事!とサプリを飲んだり

脳が大事!と睡眠に気を使ったりしてきたが、

手指については全くケアしてこなかった。

いまや手首内側は1mmでも外に曲がると激痛が走り、

中指薬指もしなやかに屈伸できなくなっていて

(「バネ指」というそうで、高枝切りバサミを連想してしまう:)、

特にパワーポイントで文字の塊を移動したり

罫線をひっぱたりするのがツライ。

手はつくづく商売道具だなあと実感し、

いたわってこなかったことを反省しています。 

 

なのに、仕事はしかたがないとしても、

痛いくせに料理などする。花の植え替えなどする。

重いものを持つなと言われているのに、

スーパーで牛乳や料理酒や玉ねぎや塊肉などが

特売になっていると、つい手を出してしまう。

つまり「痛い!」というカラダの叫びよりも

「明日は定価かも」「これシチューにしたらうまいぞ」という

「思惑」が勝ってしまう。

これはどうしたことか。

 

ダイエットの本などによく

「いま本当にお腹がすいていますか?

食べる前にカラダの本音に耳を傾けましょう」

と書いてあるけど、まさにそれ。

久しぶりの休日くらい寝てればいいのに

ライヴやセールに行って足が棒になったり、

得意でもない社交に参加して悪酔いしたり、

夜通し録画を見て目がしょぼしょぼしたり。

食欲や所有欲や見栄や打算やストレスなど、

「心(というかアタマ)」の都合に

カラダは素直に振り回されて奴隷になっているよ。

 

そこでまたアタマが心配を。

コピーを体感で書いているだろうか。

もちろんアタマを使ってする仕事なのだけど、

こねくり回す前に実感してないとよいコピーにはならないはずで。

なのに、締め切りがある、とか

誰かに褒められたい、とか

あと3つほど出したらかっこうがつく、とか。

いろんな「邪念」「計算」が渦巻いて、

ご都合主義のレトリックになっているかも!?

 

…というアタマの懸念によりカラダに発令される

「体感コピー」への試行錯誤。

これがまた、

腱鞘炎の親指をボウボウ燃やすわけであります。。