サバ缶とボッコちゃん

青魚と短編小説をこよなく愛するコピーライターです。 ブログタイトルは時々変わります。

こども広告教室

 

ここしばらく活動していた「業務外の楽しいこと」、のつづき。

先月末に手伝ったTCC主催「こども広告教室」のことを報告します。 

 

これは、授業の一環として小学生に広告コピーのことを知ってもらい、

実際に書いてもらうという試みで、今年でもう14回目。

例年出向くのは、千代田区立番町小学校6年生の教室。

1月に行われる文化祭「番町展」への一般客誘致、という課題をもとに、

実際に掲出する駅貼りポスターのキャッチコピーを作成します。

 

小学校に侵入(訪問…笑)できる機会は、年に一回この時くらい。

整然と並んだ靴箱、つやつやしたリノリウム張りの廊下、

貼りだされた習字や社会の宿題…空気が懐かしいだけじゃなくて、

掲出物をじっくり読むと…スルドイ!笑える!

小学生の書いたものってかなり面白いです。

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さて、子ども広告教室です。

TCCの企画運営チームから講師がたち、

広告って何か、キャッチコピーってどう作るのか、

などを数十分くらいでわかりやすく説明、

そのあと各クラス各班に分かれて作業開始。

各班に私たちがついて、ちょいちょい口をはさみつつ

(あまり誘導しないように…これがなかなか難しい)

みんなでコピーを一本に決め、全員の前でプレゼンしてもらいます。 

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一つの班はだいたい5人。

自分の場合はまず名前をきいて呼びかけるところからスタート。

その年により、またついた班によっては、まったくやる気がなかったり、

一人すねる子やまとまりをわざと壊そうとする子がいたり。

そんな時は内心焦って、あとで結構落ちこみます。

でも逆に、発表までかなりうまく行った時、

担当した班の子たちが授業終了後に

「ありがとうございました!」と挨拶にきてくれたことがあり、

とても感動してその日はそのあとずっとしあわせでした。

 

毎年、その年の子どもたちの「ノリ」みたいなものがあるのですが、

今年の6年生はのびのびしていて活気がありました。

騒いでいても「静かにしろ〜」という声が生徒の中から出てきて

静粛になるというか、無秩序ではないところが頼もしかったです。

うちの班は、女子Tちゃんとひとなつっこい男子のKくんが

ひっぱってくれて、なんとかなりました。

子どもがないせいか、大人としてのふるまいに

自分はいまひとつ自信がないんだろうな〜、なんて

毎年、にがく甘くふりかえっています。

  

この経験、案外仕事のコピーライティングにも役に立っていると思うんですが。

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(コンセプト「番町展にきてください」。各班の子どもたちのキャッチコピーです:)