サバ缶とボッコちゃん

青魚と短編小説をこよなく愛するコピーライターです。 ブログタイトルは時々変わります。

ハッとしてプチ反省

 

いつのまにか

映画やドラマでの「お約束的展開」に慣らされちゃってるな〜

と気づいた、先日のプチ反省。

 

・・・

ある映画で、失踪していた男が久しぶりに女のもとに戻り、

雇われたカフェのカウンターに初めて立つシーン。

「あんたコ−ヒーなんか淹れられるの?」と問う女に

「うん。さっき教わった…」と言って男が厨房に消えてしばらく、

奥からゴボゴボゴボ…と由々しき音がして、女が心配顔になる。

 

ここで当然(というか無意識に)私は、

「ごめん、失敗しちゃった〜」と男が出てくるか、

女がひどくまずいコーヒーを前にしているシーンに続くと思っていた。

 

ところが映画は、しばらくの間の後

カウンターでうまそうにコーヒーをすする女の姿になった。

「うん。おいしい」と。

 

・・・

それだけのことなのだが、

軽く意表をつかれたことが心に残り、

監督はなぜそうしたのか、と考えるきっかけになった。

そして、自分はなぜそう決めつけていたのかと。

 

 

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上記のシーンが含まれています。

地味だけど(スミマセン)しっかり人間味のあった映画

「ひかりの歌」杉田協士監督/渋谷ユーロスペース他