サバ缶とボッコちゃん

青魚と短編小説をこよなく愛するコピーライターです。 ブログタイトルは時々変わります。

シャッターを押したとき

 

最近SNSで流行してる投稿リレーで

「幼少期の写真をあげる」というチャレンジが回ってきたので

どれにしようかと子供時代の写真を探したら、

ほとんどよそ見してるか仏頂面ばかりで呆れた。

 

見ているうちに、一緒に写っている母が

どの写真でもカメラ目線なことに気づいた。

シャッターチャンスに一番いい顔できる人だったのだな…

なんて一瞬思ったが、ふと。

 

カメラを構えていたのは父だ。

娘を可愛く撮る気がなかったのではなくて、

父はただ母を撮っていたのだ。

シャッターを押したとき、

父は母を愛していたんだな。

 

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