サバ缶とボッコちゃん

青魚と短編小説をこよなく愛するコピーライターです。 ブログタイトルは時々変わります。

より揺さぶられた人が主役

 

連ドラも映画も、

いわゆる「人間ドラマ」が好きでよく見ています。

 

で、先週突然、感動するドラマってこんなんでは!? 

と気づいた気がしたのでメモ。

 

通常よくあるのは、

主人公がストーリーを進行させるパターン。

本人がさまざまな困難や喜びに出あって成長していくというもの。

でもそういう展開だと、

役者がどれだけ上手くても主役に共感できなければ

楽しめない気がするし、何より世の中って

一人の人物にだけいろいろな事件が集中するわけではない。

というわけで思ったこと。 

 

主人公は「話を進める」のではなくて

「話に巻き込まれる」のがいいのでは。

 

いいセリフを彼(彼女)が言わなくてもいいし、

辛い目やいい目や波乱万丈を味わうのは

彼(彼女)じゃなくてもよくて、

いろんな事件に翻弄される友人や家族や同僚などの脇役や、

様々に波だつ世間を見て、主人公がいろんなことを思う。

影響されて泣いたり笑ったりする。

それを、我々が見る!

…という図式になっているドラマこそが

面白いのではないか。

 

そう、揺さぶられたもん勝ちや! 

と、思ったのでした。

 

それはドラマだけでもない気がし、

たくさんの翻弄される人々を見て一緒に思い悩んだりできた人が、

面白く生きているような気がします。