サバ缶とボッコちゃん

青魚と短編小説をこよなく愛するコピーライターです。 ブログタイトルは時々変わります。

目撃者ゼロの日のアリバイ

 

前々回書いた(あっもうひと月以上も前w)

映画館のご婦人もですが、

この映画は人がたくさん死にますか? - サバ缶とボッコちゃん

お年を召した方がよく(若い人よりも)街で

人に話しかけているところを見ます

これはなぜだろうかと思いました。

想像。

彼らは痕跡を残しているのではないか。

 

もしかしたら一人暮らしの方が多いのかもしれません。

朝から誰とも話さず過ぎて、もう夕方。

家事をして趣味の何かをして眠りについて、また朝。

明日も昨日と同じ一日かもしれず、気づけば

今日確かに私がここで生きていたことを

誰も知らない。

「私の目撃者、本日もゼロ」

そんな日が続いているのかもしれない。

 

基本一人で仕事をしている自分にも、

たまに一日中誰とも話さない日があります。

特に今はコロナ禍で、案件によっては

リモート打ち合わせさえなくメールで全て終了したりして。

いやふと我に返ると、不安になったりもします。

 

年配の方(女性が圧倒的に多いと思う)がなにくれとなく

人に話しかけるのはきっと、

存在証明(アリバイ作り)のようなもの。

無意識に世間を引っ掻いているのではないか。

ここにいた私を目撃してね、覚えておいてね、と。

 

もちろん、随分失礼な想像かもしれませんが、

そんな風に思った次第です。 

 

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